[blender]奇麗な3Dモデルを作るには何が必要か?

奇麗な3Dモデルを作るには何が必要か?

3Dを学んでいく上で色々考えてみました。
題は「奇麗な3Dモデルを作るには何が必要かを考える。」です。今回は髪型が作りたかったので、髪から考察をはじめていきます。作り方をレクチャーするページではありませんので、作り方はソフトの使い方を探した方が良いでしょう。
そもそも自問自答で行う考察であるため、答えの無い問いなのであしからず。

髪について考える

髪型を変えるだけで見た目の印象が変わって見える事があります。
似顔絵を書いた時に、髪に個性がある人物は比較的書きやすい事があります。
このように髪は人を判別する時にかなりの影響力が有る事を普段の生活から体験していると思います。
しかし、これって何故でしょう?何故、髪を変えたら影響があるのでしょう?
少し考えてみました。
制作した髪型をテストしている画面
球体と円柱を変形させて作ったもの

面積に比例するもの

物体を肉眼で観測した時、対象となる物体の表面は見ることが出来ますが、その物体の中身までは見る事が出来ません。髪の場合でも同様に毛が折り重なった部分やその下にある肌は見えません。つまり見える部分だけに注目すれば髪であっても見える部分のみを平面として考える事ができます。

、、、面倒なので普通に書きます。

髪で見える部分だけを考えた場合、人間の頭部は髪の生える部分が大雑把に計算しても表面積の60%くらいはあるかと思います。単純に考えても、頭部のおよそ半分の面積に匹敵するのだから見た目が変わらないはずはありません。似顔絵の場合も髪型を似せたらザックリと半分くらいは似てくるであろうと予測されます。
髪は表面積が大きいから見た目にも影響力が有るのです。
顔ももちろん大事です。しかし髪もそれに匹敵する大事なパーツだと考えられます。

髪を3Dにする

そこで3Dにする事を考えてみます。
毛は揺れるし本数がメチャクチャ多いため、再現しようと思うと実は一番大変な部分です。しかし少し考えてみると、歴史的価値のあるギリシア文明の彫刻とか現代アートにもなりつつあるアニメのフィギュアなど、人々の評価や注目を集めている物であっても髪の毛を1本1本再現した物ばかりではないのです。(ドールなどは別として、、)それなのにその作品を見た人は皆「人間っぽさ」を感じてしまいます。
顔ももちろん大事です。しかし顔はかなり整って無ければ奇麗にはなりません。
一方、髪は大雑把でも許されるパーツだと歴史が証明しています。

髪をデフォルメする方法

先人達の教えを踏まえると髪はリアルさを追求しなくても許されるパーツのようです。印象に大きな影響を与える重要なパーツの割には楽に作っても良いような気がしてきました。ではどんな感じにすれば良いのでしょうか。
ありきたりな方法だと、リアル系な物を作りたい場合はギリシア彫刻を研究すれば良いし、アニメっぽいのが作りたければフィギュアを見て参考にすれば良いのは分かります。
ネットの普及した世の中なのです。写真を見つけるくらいの事は簡単な話です。

3Dで再現する事を考える

3Dでも同じようにしたら良いのでしょうか?
ギリシア彫刻を3Dに出来るのでしょうか?フィギュアを3Dに出来るのでしょうか?
初心者には正直のところ難しいはずです。
しかし3Dモデルの完成がどこに向かったら良いかは薄ぼんやりとイメージ出来てきた気がします。彫刻やフィギュアもこれからは良く観察したいと思います。
髪はデフォルメしても良いなら、初心者向けでしかも目立つパーツです。
しかしどこから手を付ければ良いのか、、、。髪を作るのは良しとして最終的には人間1体完成させたいので、もう少し考えてみましょう。

スタート地点をどう選ぶか

3Dのソフトを使い慣れた人は写真からでも作れるかもしれませんが、初心者にはちょっとハードルがきついです。もう少し簡単な方法を模索したいです。
3Dは完成まで三角を変形させたり、色んな形の物を組み合わせるという作業を続けます。新しく点を空間に配置するのではなく、変形させ目的の物を作り上げていきます。円柱からティーカップを作ったり、球体からリンゴを作ったりといった感じです。
では人は何から作りましょう?頭は球体から?腕は円柱から?
、、、たぶん時間をかければ作れるでしょうね。
モチベーションの問題もあるので、人は人から作るで行こうかと思います。
様するにもう既に3Dモデラーが沢山いる世の中なんだから、球体から頭とか作っていくよりもほぼ完成した人型モデルから作った方が早いし簡単という話です。
簡単な構造のモデルを手に入れて、一度分解し、改造して組みなおすイメージです。
え?それってパクリじゃん?って感じるかもしれませんが完成品の出来栄えを考慮すると止む無しです。
初心者がいちから作れれば苦労はしません。
売るわけでもコンテストに応募する訳でも無いのだから、何から作り始めても影響は無いのでプライド(美学)は捨てましょう。時間は有限なので割り切る事も大事です。

基礎からやってみたいとも考える

結局、私のこの考え方では改造に落ち着くわけですが、3Dモデルもセオリーは恐らくあるでしょう。
ソフトの使い方はもちろん学ぶ必要があります。結局は道具なのでうまく活用したいところです。使い方を学ぶ上でも興味のないモデルを延々作るなんてモチベーションが持ちませんので、どうにかしたいところです。
3Dも空間に点で絵を描くような物なので「デッサン力」は基本でしょう。これは経験上、自分なりの答えは出ています。

絵は描けば慣れます。しかし人間は慣れたら物を見なくなります。想像で描ける物を、初めて見る時ほど観察しません。頭の中の記憶を追うだけでは、自分の見える世界が広がりません。「物を見る」ということはどういう意味かを忘れないのが大事です。デッサンから学ぶ本当に欲しい能力は線に対する「目利き」です。

「美しい曲線を描く」というよりも「線が奇麗なのか微妙なのかを見抜く力」が欲しいです。しかし興味のないものを延々スケッチするなんてことはしたくないので何とかしたいところです。
3Dを学ぶ上で、何からやり始めて、どこまで到達したいのか、スタートとゴールが薄ぼんやりと見えてきた気がします。とりあえず髪の毛を作りながら学ぼうと思います。
「顔」は失敗が許されないし難しいので慣れてから作ることにします。
たぶん「ソフトの使い方」と「目利き」をマスターすれば奇麗な3Dモデルが完成するでしょう。

おしまいに

頭の考えだけが先行して手が遅れるのは歳のせいでしょうかね。
時間は有限です。

駄文、失礼いたしました。